四宮有馬の考え方

運命は100%決まっています。でも、あなたは100%自由です。

進化

僕たちは
なんらかの物質が
なんらかの出来事により
生物になり
その中で永続に適した性質の種、
または種のなかの個体が
子孫を増殖し、その性質を
遺伝子で受け継いできた。
受け継ぐ中で
環境の中でのその種のあり方や
環境自体の変化
その種の進化による変化
その種が構成した社会の変化
等により、
受け継いだことによる
永続の可能性を上げる
要素は変化し、
必ずしも絶対的なものではなかったが、
比較的、平均的に必要不可欠な要素は
永々と受け継いがれていった。
例えば、ごはん食べたい、とか、
種を永続する行為
をしたい、とか、
恐怖とか、
死にたくない、という感情とか、
あいつを、あいつらを生かしといたら、
俺らがやばいから、
あいつらをやっちゃおう、とか。
そして、地球環境がシンプルな時代は
そういった性質が最強のものほど
永続するのに適していた。
反対に言うと生物として単純すぎて、
そういったシンプルな永続方法しか
持ち得なかったんだ。
しかし、人間という、
極めて変で複雑な種が現れて、
初めは他の生物と同じような
シンプルな営みであったのに
社会とか倫理とか科学とか
宗教とか精神とか愛とかいう概念を
生み出すことによって、
そういったシンプルな性質が希薄でも
永続することが可能な
高度な知性、または、知性に基づく
環境を生み出した。
また、まだまだ不十分なこのあり方を
これからも進化させていく。
だから、僕たち人間は
それらが、どんどん希薄になっていく。
ごはん食べたいとか、
種を永続する行為をしたいとか、
恐怖とか死にたくないとか、
あいつらを生かしといたら、
俺らがやばいから、
あいつらをやっちゃおう、
とかいう概念は希薄になっていく。
けれども、それらの概念は
希薄になってもいいけど
まだまだ無くなってしまっては
永続できない。
 
でも、翻って思うと、
僕たちは遺伝子に深く書き込まれた
これらの原始的な概念に
強く縛らる傾向にある。
これが問題だ!