議論をする僕たちは
議論をすることで
少しでも世の中が良くなると
思ってしまっています。
これは幻想ではないでしょうか？
多くの議論の目的は
相手を論破することになってしまいます。
自分は正しいと信じているので
相手の間違いを証明するのに必死です。
こちらはファクトと論理に基づいた
正論で反論していると思っていても
相手は揚げ足を取られたとしか
思いません。
議論は平行線です。
生まれるのはお互いに
「あいつはバカだ」という結論だけです。
ディベートの方がまだマシです、
ゲームとして認識できますから。
プロレス的予定調和の議論も
ありますが、何も生み出しません。
議論は遊びとして頭の体操にはなる
かもしれませんが、それだけです。
ソクラテス的議論は啓蒙になるかも
しれませんが、それだけです。
議論をしてもそれによって
世の中が良くなることはありません。
時間の無駄くらいならいいのですが
むしろ社会の分断を生み
世の中を悪くする可能性の方が大きい。
「議論が尽くされていない！」などと
言いますか、僕には議論すればするほど
悪い結果になるように思えてなりません。
